
こんにちは!mitsumaru300です!!
今日は「生姜」についてまとめてみたいと思います。私は釣った魚を料理するとき、必ずと言っていいほど生姜を使います。ちょっと喉がイガイガするなぁと思った時も生姜湯を飲んだりします。そんないつも何気なく使っている「生姜」のヒトに対する効用ついてに今回はスポットを当ててみたいと思います。
今回は、日本経大論集 第41巻 第2号(2012年発行)に掲載された、木村公喜著の「生姜摂取と健康づくり」 を参考に話を進めていきたいと思います。著書は、生姜摂取がヒトの生理学的機能に与える影響についてまとめている内容です。
生姜とは
ショウガ(Zingiber Officinale)は、熱帯アジア原産、ショウガ科に属する多年生草本植物です。
日本には弥生時代から古墳時代ごろに現在の中国から伝わり、薬用として栽培され、江戸時代ごろより食用として広まったそうです。
生姜は、大生姜、中生姜、小生姜の3つに大別され、辛みは大<中<小、収穫量は大>中>小、生育スピードは大<中<小となります。
生姜には、50種類以上の揮発性香油成分と200種類以上の刺激性辛み成分が含まれており、香油成分の主なものはジンギベレ(zingiberene)、辛味成分の主はジンゲロール(gingerol)やショウガオール(shogaol)、およびジンゲロン(gingeron)です。
生のショウガや乾燥したショウガの皮近くに多いジンゲロールは、熱を加えるとその一部が脱水反応を起こしてショウガオールに変わります。このショウガオールは、ジンゲロールに比べて身体を温める効果が高いといわれています。

なるほど、生姜を利用して身体を温める効果をより得たいときは、生姜を皮ごと熱を加えると辛み成分のショウガオールが体を温めてくれるんだ!
こう考えると、生姜の皮を剥くのではなく、しっかり洗って皮ごと調理で使用したほうが良さそうですね。
生姜に期待される効用

生姜は漢方薬の約7割に用いられているんだって!びっくり!

ん?期待されている、、、実際にヒトを対象とした研究ではどのような効果があるのだろう?
調べてみると、生姜については、動物を対象としたものや調理に関する研究が主流で、ヒトを対象とした研究はまだまだ少ないそうです。

いまのところ、ヒト研究の中では、人間がただのお湯を飲むのと、生姜湯を飲むのとでは生体応答としてはとくに差異はないということですね。生姜湯により人間の深部体温上昇や代謝亢進が起こるということは証明されていないわけです。

風邪気味のときに、生姜湯を飲むと体がポカポカする感じや、症状が和らぐような感覚は錯覚なんでしょうか、、、気持ちの問題なのでしょうか、、、
とりあえず、今後のヒトを対象とした研究に期待ですね。サプリメントのようにカプセル内に大量の生姜粉末を包んで服用すれば、口腔内でのストレスなく、深部体温上昇や代謝亢進が生じるかもしれませんが、通常の料理で使う量ではこのような効果は望めないということがわかっただけで、今回は良しとしましょう。
最後におまけとして、、、

私は、主に魚の匂い消し、香り付け、辛みつけを目的によく生姜を使用していたので、今回生姜について文献を調べてみました。そんな中、魚ではなく牛肉に関してなのですが面白い文献をみつけたので、最後に紹介しておきます。
平成17年度日本調理科学会大会で発表された堀江らの研究内容です。日本でもおなじみとなりつつあるオーストラリアの牛肉、オージービーフ。筋が硬い肉なので安いけれどもあまり人気がないと言われています。そこで、この牛肉を美味しく食べるために、生姜とニンニクでの調理方法を比較検討しています。結果、生姜は牛肉の臭みを消すが、牛肉本来の風味も消し、水っぽくなり、肉の柔らかさは減少したとのこと。ニンニクは、牛肉の風味は残したまま臭みを消し、水っぽくならず、肉を柔らかくしたとのこと。

なるほど、肉を調理する場合は、生姜よりもニンニクで調理したほうが美味しく食べられそうですね。
普段の生活の中で疑問におもったことを、文献で調べてみて、それをまとめて皆様にお伝えする。こうすることで自分自身の生活を見直し、さらに発展させることもできる。加計呂麻島という離島に住みながら、情報を収集できるネットの普及は本当にありがたいものですね。
ということで、今回のお勉強はここまでにしたいと思います。
加計呂麻島のきのこ・しいたけ作り【kakeroma nature】
本日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

mitumaru300でした!!