カヤック上での活け締めと神経抜きの方法【AMAMI Kayak Fishing】

こんにちは😃mitsumaru300です!

最近の奄美では、去年に仕込んだ椎の木から肉厚のシイタケがムクムクと生えてきています。このシイタケをバターしょうゆ焼きで食べるのがいまの楽しみのひとつでもあります😆海にも山にも自然の恵みに感謝感謝です。

それでは、今週の動画はこちら💁‍♀️💁‍♂️

How to Ikejime and Shinkeinuki on kayak. カヤック上での活け締めと神経抜きのやり方 【AMAMI kayak Fishing】

カヤック上での活け締めと神経抜きの方法 How to Ikejime and Shinkeinuki on Kayak.

3分釣り動画YouTube配信中🎣毎週月曜夜8時はmitsumaru300‼️

動画詳細

今回は日本の伝統的な技術である「魚の活け締めと神経抜き」にスポットを当てて動画を作成したよ!

海外の方へも伝わりやすいように英語も含んだスライドにしたので、文字の圧迫感はお許しください🙏

活け締めと神経抜きの方法については、ウエカツこと上田勝彦氏の多数動画を参考にさせていただきました。

神経締めの方法/上田勝彦氏 How to disconnect the blood of fish, break the nerve

解剖学的な切り口でとてもわかりやすい実技内容となっています。さらに学びたい方はウエカツさんの「ボートで魚はこう〆ろ、1~3」もおすすめです!


ただし、普段魚を捌かない方には刺激が強い内容かもしれませんので視聴する際には無理をしないでね!

 

このブログではウエカツさんの知識技術をカヤック上という制限の中で、実際に私が行っている内容をお伝えしたいと思います。全体としては下記のような流れで説明していきます。

カヤック上での活締めと神経抜き 加計呂麻島

【活け締めと神経締めに使用した道具】

・TK式〆具(T字スパイク、ワイヤー:直径1.2mmと1.5mm)、スプリットリングオープナー、ナイフ、緩衝材、魚を固定できるフィッシュグリップ、クーラーボックス

①釣る

ホウセキキントキ 加計呂麻島

幸先よくホウセキキントキが釣れたので、今回はホウセキキントキをモデルにしてカヤック上での活け締めと神経抜きの仕方をお伝えしたいと思います。 まずは活け締めと神経抜きの準備段階として、魚の解剖知識を簡単に説明します。

青色①矢印の先端に体表から目視できる鰓蓋(さいがい/エラブタ)の先端がみえる。ここを見つけるのがとっても大切だよ。

ホウセキキントキ。鰓蓋(さいがい)の目視できる先端部分。

 

この青①のポイントに黒②側線が交わるよ。側線は背柱の位置と似ているね。ちなみに側線は水中の水圧や水流の変化を感じ取る重要な感覚器官なんだ。

ホウセキキントキ。①鰓蓋の先端②側線(背柱位置に類似)

①の鰓蓋先端と②の側線が交わった上部に③の脳があるんだ!目の後ろ側に脳があるとも言えるね!

ホウセキキントキ。①鰓蓋の先端②側線(脊柱位置に類似)③脳

 

③の脳から脊髄④が②の側線の上(実際は背柱の上)を走るよ。人間だと脊髄は背柱の中で守られているけど、魚は背柱の上面を走るんだね!

ホウセキキントキ。①鰓蓋の先端②側線(脊柱位置に類似)③脳④脊髄

②の側線の下(実際には脊柱の下)を⑤の血管が走るよ。

②の側線の下(実際には脊柱の下)を⑤の血管が走るよ。

①鰓蓋の先端②側線(脊柱の位置に類似)③脳④脊髄⑤背大動脈

ちなみに心臓は水色⑥の位置にあります。結構下のほうにあるんだね。

ホウセキキントキ。①鰓蓋の先端②側線(脊柱の位置に類似)③脳④脊髄⑤背大動脈⑥心臓

 

②即殺

即殺とは、魚を脳死の状態にすることです。釣った直後にルアーを外そうとすると針が自分に刺さる危険性があるので、即殺して魚が動かなくなってからルアーを外すと安全です。そしてなるべく美味しく食べるためにも、魚を暴れさせずに即殺できると、魚の体内にあるATP(アデノシン三リン酸)の消費を抑制できます。このATPが分解されて旨味成分であるIMP(イノシン酸)を生成していくので、釣ってから魚をいかに暴れさせずに即殺できるかがおいしく魚を食べるためには重要です。

ちなみにウエカツさんは即殺時は自分から見て魚の口を右側+お腹は自分へ向くようにして、放血時は口を左側+お腹は自分とは反対側へ向けるように位置するよう伝えています。何度かこの方法でやってみたのですが、私的には下記画像のように魚の口を自分側に向けた方がやりやすかったのでこの方法でお伝えしていきますね。

即殺 魚の向き 加計呂麻島

私が使っている道具は、左手にスプリットリングオープナーを持ち魚の下顎を挟んで固定する役目で使用し、右手にウエカツ水産監修のTK式〆具のT字スパイクを使用しています。そして、魚の下に敷いてある白い敷物は、カヤックを購入した時に緩衝材として巻かれていたものを重ねて周囲をガムテープ固定したものです。いわゆるプチプチの大型版ですね。魚を置いた時に魚が暴れて硬い所に当たると内出血を起こして身割れの原因になってしまうようです。ウエカツさんは10㎝ほどの厚みがあるスポンジをおすすめしていましたが、私はあり合わせの緩衝材で代用しました。

それでは実践に入ります。

即殺

まず上記の左画像で脳の位置をおさらいするよ。

青①の鰓蓋の先端、黒②の側線が交わった少し上(目の後方)に白③の脳があります。イメージは湧きましたか?

次は真ん中の図。魚の目と目の間にT字スパイクの先端を軽くつけておきます。

つづいて右の画像のように脳の位置イメージしながら、力を少しずつ入れてT字スパイクをグリグリ脳の方向へ入れていきます。脳にT字スパイクが届くと、魚がビクビクと痙攣します。この位置で力を抜きながら、T字スパイク先端を中心に円を描くようにT字スパイクのグリップを動かすとしっかり脳を破壊できます。

次に、脳を破壊した位置から、黄④の脊髄をイメージした方向へT字スパイクの先端を向けて道を作るように差し込みます。この時に周辺の頭蓋骨を壊しすぎるとその破片が神経抜きで使用するワイヤーの通り道を塞ぐ可能性があるので注意をしましょう。これで神経抜きの場面でこの穴を再利用する時の準備もできました。

③放血

新鮮な内は血が残る方が美味しく食べれることもありますが、美味しく食べる期間をなるべく長くしたいのなら全身の血をなるべく抜いた方がよいという考えで進めていきます。

放血

左の画像で、②の側線の下(または脊柱の下)を紫⑤の背大動脈が走っているのをイメージできましたか?背柱の上は脊髄、下は背大動脈が走っています。

豆知識として、通常の魚の血液循環は「心臓(1心房1心室)→動脈球→腹大動脈→鰓→背大動脈→全身の毛細血管→静脈洞→心臓(心房→心室)」という単式の循環をするよ。鰓で酸素と二酸化炭素の交換をするので、心臓や腹大動脈には静脈血が流れ、背大動脈には動脈血が流れているよ。

道具は先程と同様にオープナーを左手に持って魚の下顎を持ちます。右手にはナイフを持ちます。真ん中の画像のように魚をマットの上から浮かせて、魚の鰓(エラ)が良くみえるように位置を調整をします。そうすると真ん中の画像のナイフの先端に白っぽい薄い膜があるのがわかりますでしょうか。鰓側と内臓側を隔てているこの膜は下顎の方から脊柱の近くまで幅があります。この膜の「中央付近」からナイフの先端を「斜めに浅く」入れて、脊柱側に膜を切っていきます。これは左の下顎方面には青⑥の心臓があるので他臓器を傷つけずに背大動脈を切り、余分な血圧低下を防ぎながら放血したいのでナイフを中央付近から斜めに浅く入れて膜を切ります。右の図のように、膜を切りながらナイフの切っ先をゆっくり脊柱側に移動するとカツンと脊椎の硬さを感じます。背大動脈は脊柱の下にあるので、刃を脊柱に軽くあてながら自分の方にスッと引き上げるようにすると血管は容易に切れます。膜の内側から血が溢れてきたら成功です。最初に薄い膜を切ったのはこの血を外へ出しやすくするためだったんですね。

続いては、

常温海水につけて血抜き

常温海水に魚を10分ほどつけて血抜きをします。私の場合はカヤックと連結させたフィッシュグリップに魚を固定してカヤック外の海水にそのままつけてゆっくりとカヤックを移動をします。ただし、動画でも触れましたがサメの脅威があるので、クーラーボックス内で血抜きをするなどご自分でしっかりと責任を持ち判断をしてください。私はビビりなので、さらに「シャークバンズ2」というサメ除けグッズを足首にお守り代わりとしてつけています。これはサメのアタックを磁気で方向転換させようというグッズです。もしも転覆したときのお守りですね。万が一の時に効果を発揮してくれますように、、、、。

神経抜き

さぁ、最後の神経抜き。もう一息!

即殺で開けた穴、白③の脳、黄④の脊髄をイメージします。即殺で開けた穴からゆっくりとワイヤーを入れていきます。動画ではTK式〆具の4種類あるワイヤーの直径1.5mmを使用しています。実際は1.2mmでよかったと思いますが、じつは以前にカヤックからこの1.2mmを落としてしまったのです。神経抜きが終わって喜んでいたらスルッと滑って海の中へ、、、、今はワイヤーのリング部分をカヤックシートの固定部分にあるフックにかけて落ちないよう工夫しました。皆様もお気を付けください。

右画像をみると私は右の手のひらが下を向くような形でワイヤーをもっています。ウエカツさんは手の平が上を向くような形でワイヤーを持ち、力でワイヤーを入れるのではなく、スッと入る場所を探すようにしてワイヤーを入れていくことを伝えています。私は魚の口を自分側に向けるスタイルなので、右図のようなワイヤーの持ち方になっていますが、スッと入る場所を探すようにしています。最初はなかなか入らず骨や筋肉にぶつかります。成功したときは魚がびくびく動き、体色も変化するので繰り返し練習をしていきましょう。最後までしっかりワイヤーを入れて、出し入れするようにワイヤーを動かし脊髄を壊します。

終わったら、クーラーボックスへ魚を入れましょう。

クーラーボックスへ

振り返るときにバランスを崩しそうになったことがあるので要注意!ゆっくり振り返ろう。

私は釣り場と家がすぐ近くなので夏はクーラーボックス内に海水と凍らせたペットボトルを入れ、寒い時期は海水のみで対応しています。ウエカツさんは船での釣行が多いようで、真水+海水+袋詰めの氷を入れているようです。真水を入れると温度が下がりすぎないとのことでした。ガンガンに氷を入れて最初は冷やしていたけどそのうちに氷が解けて、いつのまにか外気温と一緒になっていたというような温度変化は魚の劣化を特に早めるそうです。上陸後は、クーラーボックスや発泡スチロールケースの底に濡れた新聞紙を敷き、魚を入れ、ビニール袋に入れた氷を魚の肉に直接つけないように2袋ほど配置し、サランラップを上から被せて空気をなるべく遮断し、その上から乾いた新聞紙を被せ、蓋をすることで、5度以下にならない程度に冷やして持ち帰ると良いそうです。最高の魚を目指す心意気がびしびし伝わってきますね。

さいごに

ウエカツさんおすすめの、魚を生きたまま持ち帰り疲労回復させる「活け越し」をすると魚は最高のコンディションになるらしいですが、なかなか素人のカヤックフィッシングでそこまでやるのは難しいですかね。とりあえず今回は私なりのカヤック上における活け締めと神経抜きについてお伝えしました。上手に活き締めと神経抜きをすると、旨味の増幅、旨味の劣化の遅延が期待できるとのこと。ウエカツさん曰く、プロがうまく活き締めと神経抜きをすると即殺してから30時間ほどは死後硬直が起こらずに、魚はゆるゆるのままだそうです。そこまでいかなくてもとりあえず6〜8時間ゆるゆるなら上手な腕前とのことなので、私も6~8時間ゆるゆるを目指したいと思います。

ウエカツさん曰く、活け締め&神経抜きとは「死後硬直までの時間を長引かせることで旨みを増やし、保存時間を長くする技術である」とのこと。活け締めから8~12時間後にくる第一段階の旨味増幅、さらに活け締めから3日後くらいにくる第2段階の旨味増幅を美味しく味わえるように、これからも腕を磨いていこうと思います。今後の成長に合わせて、このブログ内容も変更していく予定です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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