
こんにちは!mitsumaru300です!!
梅雨の季節といえば、ハブの季節でもあります。沖縄では毒ヘビは8種類が確認され、奄美群島には9種類の陸に住む蛇が生息しており、群島の中では奄美大島、加計呂麻島、請島、与呂島、徳之島のみにハブが生息しています。加計呂麻島はハブという「毒蛇」がいる島なのです。

毒蛇って、、、、聞いただけでテンションが下がりますよね。
しかし、このハブの存在が山へ安易に入ろうとする人間を遠ざけてくれたおかげで、様々な固有種が生き残る大自然が守られてきたのです。

人間からみればやっかいな存在のハブ、しかし自然からみればやっかいな存在は人間の方かもしれません。
視点を変えて物事をみてみると、いろいろなことを学べるのでとても楽しいですね。ということで、今回はハブに焦点をあてて、加計呂麻島来島時に旅行者がやるべきことをお伝えしたいと思います。鹿児島県HPのハブ情報、名瀬保健所衛星・環境室発行のHABUDAS2019を主に参考にしてまとめていきます。
①ハブについて知る
②ハブ対策を知る
③ハブに噛まれてしまったときの対処法を知る

出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ ハブ

奄美ではハブを生きたまま捉えて役場にもっていくと一匹3千円もらえることを知っていましたか?
本州ではなかなか聞かない仕組みだったので衝撃を受けました。
以前は一匹5千円だったらしく、ハブ獲り名人として生計を立てている人もいるほどでした。まぁ、ヘタをしたら命に関わるので安いか高いかはその人の価値観次第でしょう、、、。もし加計呂麻島で夜ハブに噛まれたら奄美大島から救急艇を呼んで奄美大島の病院に行かないと血清を打ってもらえませんからね。かなり素人にはハイリスクです。現在でも年間40人近くが奄美群島でハブに噛まれています。ハブに不慣れな観光客はさらに気を付ける必要がありますね。
①ハブについて知る
ハブと気温

気温18度から27度(とくに27度前後)、湿度は70%~80%、時間帯は日没から夜10時頃まで、朝4時から6時頃にハブの行動は活発になります。ちなみに気温が30度以上、10度以下はほとんど活動しないそうです。
名瀬保健所衛星・環境室発行のHABUDAS2019(←2020/5/4時点で先サイトのリンクが切れましたのでリンク先を外しました)では24度前後が最も活発と記載があります。一年の中では4~6月、9~10月が活動が盛んになるとのこと。

ちなみに2019年5月20日の加計呂麻島は、夜9時の気温は24度、湿度92%の予報(yahoo天気参照)となっています。ハブが活発に活動していてもおかしくない状況ですね。
ハブが好きな場所
草木等の木陰が好き。直射日光に弱い。主に野ネズミを捕食。
ハブの攻撃範囲
体をS字の形にしてとびかかってきます。全長の3分の2の距離までが攻撃範囲になります。ちなみにハブの標準的な体長は100~200㎝なので、少し多めにみてハブから2mぐらいは離れておく必要がありますね。中にはビックサイズやジャンプ力にたけたハブもいるかもしれませんから、素人はハブをみかけたらとりあえず慌てずにそ~っと逃げましょう。
ハブの一日の行動範囲
だいたい100m以内。一度みかけた付近にいる可能性が高いということですね。通常時のハブの歩行速度は約1m/分、逃走時はもっと早いそうです。
ハブの方から逃げてくれることを祈ります。
②観光客ができるハブ対策
③ハブに噛まれてしまったときの対処法
医療機関の受診を前提として、
※ポイズンリムーバーがない場合
流水が近くにあれば水に流しながら傷口から毒を絞りだす方法も多少は効果があるかもしれません。よくドラマや漫画等でみかける毒を口で吸いだす方法は、毒蛇咬傷治療ガイドラインでは禁止されています。
一方で、
東京大学医科学研究所奄美病害動物研究施設服部 正策 先生曰く、「ハブ毒は舐めても少し舌の付け根がヒリヒリするだけで、ハブに噛まれた時の症状はでない」と述べています。しかも抜歯翌日にもハブ毒をなめても大丈夫だったとのこと。しかし、目にハブ毒が入るとハブに噛まれた症状が出現するようです。気を付けましょう。唇や口腔内に傷があると明らかにわかっているときは個人的には辞めた方がいいのかなと思います。個人差もありますし、ハブ毒に敏感な人もいるかもしれませんしね。一番はポイズンリムーバーがおすすめです。
・咬まれた直後から数分後に焼けるような激しい痛みがあります。
・通常傷口は2個でたまに1個のこともあります。
・咬まれた部分が腫れて紫色になってきます。
・腫れは体の中心部に向かって広がります。
・皮下出血、水泡形成、リンパ節の腫れも認めます。
・重症例では、筋壊死を起こし、吐気、頭痛、発熱、めまい、意識混濁、視力低下、痺れ、
血圧低下、急性腎不全による乏尿、血尿を認めます。
・通常、受傷翌日まで症状は進展し、3日間程度で症状は改善していきます。
・完治するまで1カ月ぐらいかかります。
・ただし重症化すると腎不全となり死に至ることもあります。

具体的なポイズンリムーバーの使い方をみていきましょう!
ハブに噛まれた時のポイズンリムーバーの使い方(エクストラクター:フランス製)

ポイズンリムーバー 加計呂麻島 mitsumaru300
※右上の画像に移っている黄色のチューブはポイズンリムーバーの商品には含まれていません。
※遅くとも噛まれてから2分以内にポイズンリムーバーを使用することが最も効果的。15分後の使用は効果が少なく、30分後では効果がほとんどありません。
まとめ
加計呂麻島はハブがいる島です。まずはそのことを知り、ハブについて知り、噛まれないように気を付け、もし噛まれたときの対処法を知る。こういった知識を頭に入れて、改めて加計呂麻島の自然をみてほしいのです。ハブの脅威があったからこそ、人間による森林伐採も最小限に抑えられ、加計呂麻島の豊潤な自然、動物、植物たちが今も存在しているのです。
今回はハブというテンションの下がる話題を扱いましたが、しっかりとハブの知識を頭にいれて、加計呂麻島の旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。

最後に、加計呂麻島の素敵な風景の動画&ブログのリンクを下記へ貼っておきます。ぜひご覧ください!
ということで本日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

mitumaru300でした!!